むちうちってどんな症状?
むちうち症とは?
むちうち症とは、後ろもしくは横から受けた外的な圧力によって加速や減速が生じた結果、首に生じる症状のことを言います。
自動車同士の衝突によって生じることが最も多く、最近ではヘッドレストにあたる衡撃からくる力が首に加わり、前のめりになることで生じることが多いと言われています。
むちうちの症状の医学的分類
むちうち症の症状には、首の痛みやめまい、手足のしびれなど様々ありますが、医学的には以下のようにカテゴリー分けされます。
むちうちの症状の医学的分類
実際に交通事故にあって何時間か経過後または翌日になってから首を後ろや横に曲げると痛みが出てくるという特徴があるのが、むち打ち症です。
更に2、3日後以降には痛みだけでなく、頭痛やめまい、しびれ、吐き気、耳鳴りなどの症状が出てくることもあります。
要因としては、交通事故で瞬間的に大きな力が加わることによって首の関節や筋肉が損傷し、時間が経つにつれて首周りの筋肉や関節の動きが鈍くなり、痛みが激しくなっていきます。この状態が長期化すると交感神経の働きも悪くなり、色々な症状を引き起こす恐れが出てきます。
むちうち症は、交通事故直後はほとんど症状が出ないことが多く、筋肉の働きが鈍くなり、硬直状態が続くと、上図(黄色は神経、赤色は動脈を示す)のように筋肉の内部を通る神経が圧迫され、運動機能障害などの神経症状も出てきます。
更には、外見でハッキリとわかる外傷ではないため、周りの人からはいつもとほとんど変わりないように見えます。
そうすると周りの人から痛みや症状に対する理解がされないあまり孤立し、極端な場合にはうつ病や詐病にまで発展するケースも少なくありません。
そして最終的には、精神的にも心理的にも非常に不安定な状態になり、症状が慢性化していくという悪循環になります。
むちうちの症状とは、上記のような悪循環が積み重なることにより、複雑で時に長期化していくものとなっていきます。